レゲエニュース CH7(チャンネル7)

2004年から2007年まで、レッドホットなレゲエニュースをピックアップしていたch7。

Vol.138-148
「次にでっかくなる者は!」




2005年11月4日 金曜日。 「TAXI HI-FI Promotion Present's NEXT BIG THING 45SHOOTOUT GRAND CHAMPIONSHIP!!」 と題されたイベントが池袋のクラブ「bed」で開催された。このイベント、老舗サウンドTAXI HI-FIが主催する、過去全6回開催されたサウンドクラッシュのイベントで、その名の通りdub plateなしの45のみで争われる「腕」自慢が集まるサウンドクラッシュだ。(皆さんご存じだとは思いますが、45とは正規リリース盤のみで争われるサウンドクラッシュのこと、あしからず)

もう一つ特筆すべき点は、これまた「NEXT BIG THING」の名の通り、若手のサウンドボーイ主体のサウンドクラッシュという点。真の「サウンドマン」になるべく各地から参加者が集まり、レゲエ再開発よろしく、建設と破壊の熱きバトルが7inchのリングで繰り広げられました。 2年に渡って行われてきたこのイベントだが、この日は各大会のチャンピオンが集まって、「本当に強いのは誰なのか?」を決める、でっかいでっかいグランドチャンピオンシップだったのです。まずはこの場を借りて、若手育成にも力を注ぐプロモーター、TAXI HI-FIをビゴップ!。Papa Rankin' Taxiが蒔いてきた種、若木から大きな木になりつつありますね。

出場メンバーは以下の通り。

第1回チャンピオン「A-YO from Racy Bullet」
第2回チャンピオン「East Blaze」
第3回チャンピオン「Human Crest」
第4回チャンピオン「Ricky Yahm from Twin-b」
第5回チャンピオン「Butu Emperor」
第6回チャンピオン「Sweet Sop」
当日飛び入りで「Thuder Killer from TAXI Hi-Fi」

若手若手ゆーてもわしら今年で15年目でんねん・・・とまではいかないけれど、名もあり精力的に活動を行っている面子ばかり。さすが激戦を勝ち抜いてきた強者ですね。このクラッシュを機にさらに大きくなった「サウンド青年」もいるでしょうし、独自の道を模索し始めた人たちもいるでしょう。近年のレゲエ界における層の厚さを感じずにはいられません。しかしこの面子。よーく見るとなんか思い当たりやしませんか?全然分からない?じゃあ、ページの一番下にある「D7」ってボタンを押してもらえませんか?
そうなんです。7inchismがプッシュするサウンド、アーティストを紹介(どんどんする予定でいるんですが、なかなか音源が集まりません。募集してますのでよろしく)するコンテンツ「D7」に登場しているサウンドの内、2つも!出てるんですよ!この大会に!!何の示し合わせもなく、ホントに偶然。もちろん「D7」に出ていただいているサウンド皆さんは、私もお会いした事のある人で、7inchismが自信を持ってオススメするハイクオリティ、ハイグレードなサウンドばかりなので、何の不思議もないのですが、それでもうれしいもんですね。これを機に「縁起物」のウワサでも立たないかなぁ、、なんて思ってみたり、、、、。ちなみにD7はQuickTime Playerがないと動作しませんのでご注意を。

そんな、7inchismにとっても大切なイベントなので、行ってきました。前置きが長くなりましたが今回のch7はこの「TAXI HI-FI Promotion Present's NEXT BIG THING 45SHOOTOUT GRAND CHAMPIONSHIP!!」についてレポートします!といっても、レポートするのは私ではありません。私も行ったんです。行ったんですけど、入れなかった、、、、。そう、あまりの盛り上がりに、クラブで入場制限をかけていたので、内容については決勝のtune fi tuneしか分かりません。なので、当日流れは最初からいた人たちにインタビューしました。もともとサウンドクラッシュは主観的な物だし、なかなか公平なレポートって難しいと思いますが、インタビューしたのはクラッシュを純粋に楽しみに来たno bias(えこひいきナシ)な人ばかり。なんとか雰囲気だけでも伝わるといいなぁ、と思います。だからあいつがどう言った、そいつが何かけたとかはナシ。単純に流れをお知らせしようと思います。

まずはルールから。
1.1ラウンド目は(確か各サウンド10分)で2サウンド脱落。
2.2ラウンド目は(確か各サウンド10分)で2サウンド脱落。
3.3ラウンド目は勝ち上がった3サウンドで5曲づつのTune Fi Tune。1サウ ンド脱落
4.最終ラウンド、勝ち上がった2サウンドで3曲づつのTune Fi Tune。

ジャッジするのは全て当日のお客さん。優勝者には、優勝カップとジャマイカまでの航空券(1名分)が賞品として与えられる。
やっぱりグランドチャンピオンシップですね。商品でジャマイカ行きチケット。これでますます大きくなれますね。エアー代浮いたお金で何するんでしょう?あんなコトやこんな場所、あの品種からかのアーティストまで!うらやしまいぞ!優勝者!!

そしてクラッシュはこんな流れで進みました。


『1st ラウンド』 「A-YO(from RACY BULLET)」と「THUNDER KILLER(from TAXI Hi- Fi)」が脱落。

『2nd ラウンド』 「BUTU EMPEROR」と「SWEET SOP」が脱落。

『3rd ラウンド』 勝ち上がった「EAST BLAZE」「HUMAN CREST」「RICKY-YARM(from TWIN-B)」の3 サウンドで5曲づつのTune Fi Tune。 ここで「EAST BLAZE」が脱落。

そうなんです!なんとなんとD7の2サウンドが決勝まで残ってくれたんです!僕がやっと会場に入れたのはこの時間(3時半ぐらい、たぶん)。会場行く前も(だいぶ)飲んでいて、待ってる間も(かなり)飲み続けていて、ベロベロに酔っぱらってたんですけど、会場に入った瞬間に頭ぶっとびました。ちょうど3rdラウンドが終わるトコで、2クルーともブースにいるんだもの!!会場はこれで空いたの?ってぐらいの人・人・人(各クルーの応援団だらけって印象はなく、純粋なお客さんばかり!)。決勝で勝つのはどっち?とウワサしたりここぞとばかりに女の子の声かけ運動に励んだり、、、なんとなく落ち着かない雰囲気、、、。そして直ぐに決勝のゴングがなりました。(僕の中だけで)

・・・・・・・・<ご想像下さい>・・・・・・・・・・

って具合に曲がかかって、優勝は、、、、優勝は、、、、、、!? HUMAN CREST!!!でした!

本当にどちらが勝ってもおかしくない接戦を鼻差で制したHUMAN CREST。さぞ鼻息も荒いことでしょう。というわけで、次回から知り合いの特権を生かした特別インタビューをお届け!
大変お待たせいたしました。ぎりぎり12/5配信には間に合いました。時間がなかったもので、Human CrestのMC、Gocciと電話でのインタビューです。いきなりの申し出にも快く応じてくれたGocciくん、ありがとう!それでは、さっきまで話してた取れたてのインタビューをどうぞ!

7(inchism、以下略):まずは優勝おめでとう!
G(occi、以下略):どーも、ありがとう。

7:ch7に書いた通りで、ボクはtune fi tuneにやっと間に合ったぐらいで、ほとんど見れてないんだけど、、。
G:入場制限かかってたみたいで。

7:最初ついたときは凄かった。人が死んだのかと思ったぐらい、ほんとに。
G:会場は大分良い感じだったね。やっててすごく楽しかったよ。

7:クラッシュの中身については後でじっくり聞くとして、まずはhuman crestについて聞かせてほしいんだけど、まずはメンバーって全員で何人いるの?
G:オレ,Gocci(MC)、King Nammy(selector),Dandy(selector)、Daichi(track maker)、Jin、kameの6人だね。

7:結成してどのぐらい?
G:あー、、、2000年、かな、、、。たぶん。

7:覚えてない(笑)、、。まあそんなもんだよね。結成したきっかけはなんだったの?
G:オリジナルメンバーでいまいるのは、オレとKing Nammy、Daichiかな。バイト先の仲間とか友達とか、レゲエ好きなやつが自然と集まったって感じで。で、JInとKameがその後に加わった。Dandy(selector)は最近入ったんだ。昔は他のサウンドにいたんだけど、どーしても入りたいっていうから(笑)。

7:いいね。入りたいって言ってくれるだけでもね。
G:昔はオレたちにケンカ売ってきてたのに(笑)。でもうれしいよね。

7:その中で今回はGocci、King Nammy、Dandyが主にクラッシュに参加したということで。ボクはもちろんサウンドマンじゃないから想像がつかないんだけど、当日までってどういう気持ちなのかな?別にいつもと同じ営業だ、とか、実は力入りまくってたとか?
G:うーん、やっぱり横浜から代表で出ているって気持ちもあったし、結構力入ってたよ。負けたら何言われるか分からないしね。

7:横浜の看板ってやっぱり大きいモノ?
G:やっぱり地元だしね。口が悪いのも多い(笑)。

7:今回のクラッシュで心掛けてたって事は?
G:自分のスタイルを貫くってこと。とにかく勝つ。それだけを考えてやってたね。45クラッシュだし、CDなんかかけるかって。でもまず負ける気はしなかったな。

7:クラッシュでポイントになったターンとかってある?
G:やっぱり2ndラウンドで勢いに乗れたことが大きかった。1ラウンドはあんまり調子出なかったから。

7:ふーん、そうなんだ。じゃあ、優勝に決め手になったのって何かな?
G:曲。MC。とにかく全部だね。会場をうまく巻き込めたことが大きかったと思うよ。流れをつかんだってのかな?それも自分らのスタイルで押してったからだね。

7:優勝してなんか変わった?
G:うーん、周りからちょっと言われるくらいかな。でもまあ、もう終わったことだしね。オレたちにとっては通過点だよ。

7:一番印象に残ったサウンドは?
G:やっぱり決勝まで残ったRicky-Yahm(Twin-b)かな。1ラウンド目で決勝はこことやるな、って思ったし。

7:ホント!?
G:クラッシュって今までやってきたことがそのまま出るからね。最初かけようと思ってた曲、一発目でいきなりかけられたし(笑)。あと印象に残ったのはEast Blaze。(Super)cat勝負できたので。

7:なるほどね、、。ところで一番好きなサウンドとかってある?
G:個人的にはMCなのでFire Linksが好きだね。あのMCの勢いっていいね。でも特にどこってのはないな。stonelove、mighty crown、みんなリスぺくだね。色んなスタイルで色んな味があるからね。

7:human crestは普段の営業はどんなスタイルなの?
G:その日のダンスの流れに合わせて色々やるよ。アーリーダンス、ジョグリン、オールディーズ。面子、場所、お客さん。色んな要素を考えて幅広くやってるね。

7:MCで心掛けてるってある?
G:自分が一番盛り上がること。じゃなきゃお客さんはついてこない。

7:優勝賞品(ジャマイカ行きチケット)ってどうしたの?
G:「行きたい時言って」ってTaxi(Hi-Fi)の人に言われてるから。

7:ゆるい、、。
G:今はサウンドシステム作ったりで忙しいから、ちょっと落ち着いたら行くよ。

7:システム作ってるんだ?
G:そうだね。今はそれでいっぱいだね。夏場は営業で忙しかったから、これから本格的に動こうと思ってる。

7:楽しみだね。じゃあ、これからの活動なんかも考えて?
G:システム作って、ちゃんと活動して行きたいね。プロダクション持って、色んなダンスやってさ。

7:夢は膨らむね。これからの活躍も期待してます!本当におめでとうございました!!
G:ありがとう。是非、ダンスにも遊びにきて下さい!

てなかんじで、電話でのインタビューだったのでゆっくり話せなかったのェ残念でした。話の中で印象的だったのが「帰ってから一番最初にやったことは復習」という事実。サウンドマン一日にして成らず。本当にその心意気にビゴップですね。このクラッシュは他のサイトのBBSでも取り上げられていて、それこそ色んな意見が飛び交ってるんだけど、やはり勝ちは勝ち。勝ちは価値。これからのhuman crestに期待してます。出場サウンドの皆さん。ホントにお疲れ様でした!ところで、このクラッシュのCD出ないんですかね?ここまで取り上げといて、ボク聞いていないもので、、、。Taxiさん、お願いします!
<2005.11.9><text:tooyoo>





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