レゲエニュース CH7(チャンネル7)

2004年から2007年まで、レッドホットなレゲエニュースをピックアップしていたch7。

Vol.060-066
「続・Jah Cure」




まず、結論から言おう。Jah Cure(本名Siccaturie Alcock)の釈放はまだまだ先になりそうだ。

以前この「CH 7」でも取り上げたJah Cure問題。 復習しておくと、Jah Cureは1999年4月26日に15年の刑を言い渡された。罪状は、2件の婦女暴行、強盗、銃の不法所持である。 ちなみにこれらの罪は1件の事件で全て行われたものだそう。これは彼がわずか19歳のときに起こった事件だ。 ファンの側からすれば、ものすごく疑問の残る逮捕だけに、とても残念だ。(というか、マジ納得いかん)

Cureは4週間ほど前、収容先がSt. Catherine Adult Correctional CentreからTower Street Adult Correctional Centreというところに変わった。 実は去年、彼を支持する友人、家族、アーティストたちが彼の出所を願ってキャンペーンを行っていたのだが、あっけなく拒絶されたそうだ。 彼は2003年7月28日以降、仮出所の資格を与えられたにも関わらずの結果だった。 ジャマイカの刑務所に入っている者は、仮出所を拒絶されてから一年以内に再度仮出所の申請をできるそうだ。 しかし、出所できるかを決めるのはParole Boardという委員会であり、彼の収容されている施設の関係者ではないという。 彼の収容されている刑務所の関係者の話では、彼が模範囚だった場合、最も早い出所日は2007年7月28日だそう。もし刑務所内で問題を起こした場合は、 それが2011年7月18日まで延びる可能性もあるという。

ところでなぜ急にJah Cureは刑務所を変わったのだろうか? ジャマイカでは様々な憶測が飛び交っているらしいが、安全性の向上、リハビリ、懲戒、他の受刑者とのいざこざ等の理由が通常は考えられるとのことだが、事実は明らかにされていない。 Anyway、場所は変わったが、Cureは現在も刑務所の中である。では何故、CureのNew Tuneが多数リリースされているのだろうか?と疑問に思ったファンの方はいないだろうか? なんと彼は刑務所内でレコーディングをする設備を与えられていたとのことだ。この辺は音楽の国、ジャマイカらしい。
今度の新しい刑務所でも、使っていたレコーディング機材がそのまま運ばれる予定であるとのこと。彼の独房には機材を入れることはできないそうだが、アクセスできるところには設置してあげるらしい。 どうせだったら仮出所させてあげて、ちゃんとしたレコーディングスタジオで歌った方が、良いバイブスでヤーマンな曲ができるんじゃない?って普通は思うんですけどね…。 刑務所関係者は彼らなりの言い分があるらしく、今後Cureには音楽だけではなく教育全般に興味を持っていろんなプログラムに参加してほしいと話しているそうだ。 この刑務所には最近コンピューター施設ができたので、Cureを含めて音楽に興味のある受刑者みんなに、それを利用してデジタル・レコーディングの仕方などを勉強してほしいと思っているそう。 それに必要な様々なソフトウェアも準備し、自分で音楽を作る機会を与え、知的財産の権利(著作権など)等についてのアドバイスもしていく予定だそう。
また、Cureは、自分からリクエストした場合に限り、刑務所の外の人間から音楽を提供されることが許されることになるそうだ。 このように、刑務所内にいる割には、Cureに音楽的な自由が結構与えれることになりそうだが、ステージでの彼を見られるのは仮出所、もしくは完全に釈放されたときに限るのは変わらない。 Jah Cure、ステージ上での復帰を首を長くして待っています。Bless!
<2005.4.20><text:ca-spa>





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