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Vol.119-125「Rising Up Artist "Gyptian"」




日本でもここ最近ますます耳にすることが増えてきた曲「Serious Times」。心にしみるすばらしい歌声でこの曲を歌っているのが「Gyptian」だ。この「Gyptian」、ジャマイカはPortmore出身の23歳。最近になってラスタに目覚めたそうだが、ラスタ系アーティストの台頭が目立つ中、I-Wayneに続く新星だと地元の期待も大きいらしい。7歳の頃から学校や教会で歌うようになったそうだが、あまりの歌のうまさに周りの皆から絶対に音楽の道に進んだほうがいいと言われていたそうだ。

そんな彼の出世作「Serious Times」だが、実は数年前に、あの有名な「Earl "Chinna" Smith」のプロデュースにより録音されていたが、リリースをされていなかったようだ。このような待遇にも負けずに小さなショーやステージに出て、腕に磨きをかけていたGyptian。ある時「Mr. Wong」と知り合い、「Serious Times」を録り直してリリースをする機会を得る。 そして一気に注目を浴びるようになった彼、とあるインタビューでこう語っている。

「今はこの曲(Serious Times)がすごくうけていて、色々な人にこの曲が、そして俺自身が受け入れられるようになったよ。でも、こういう状況でも平静でいないといけないと思っているんだ。Mr. Wongと仕事をするようになってから、すでに何曲か録ったよ。」「Serious Times」に続く名曲のリリースとなるのか?期待したいところだ。

「影響を受けたアーティストは、Peter Tosh、Bob Marley、Luciano、Beres Hammondなど…。むこう5年間で、国際的なアーティストとして認められたいね。憧れである彼らのようにワールドツアーに出たりしたい。」目標を高く掲げ、この業界であがっていこうとかなり気合の入っているGyptianだが、本人いわく「自分はそよ風のように穏やかなヤツ。クールで落ち着いた性格。」だそう。残暑厳しい秋の夜長に「Serious Times」、お勧めの1曲だ。

「Serious Times」リリックス訳はこちらから
<2005.9.16〜><text:ca-spa>





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