レゲエニュース CH7（チャンネル7）

Vol.091-093/97-102
「Big Sound Again!」

要チェックなサウンドがジャマイカでの活動を再開したようだ。その名も「THE AFRICAN STAR」。

この名前を聞いただけで「ピクっ」ときたあなた、相当好きですね〜！アフリカのガーナからジャマイカに戻って、拠点を移しての本格的な活動再開のようだ。「THE AFRICAN STAR」サウンドシステムといえば、90年代はじめ頃〜中頃にジャマイカで活躍したサウンドシステムで、通好みのヤバいアーティストのDUBをたくさんプレイでき、しかも最新Tuneのプレイもそつなくこなすサウンドとして、とても人気のあったサウンド。 しかもあのFire man「Capleton」がお抱えDJとして所属していたサウンドである。

当時は「AFRICAN STAR」レーベルからCapletonのBig Tuneもたくさんリリースされていたり、とにかくジョグリンもサウンドクラッシュも両方こなせるサウンドとしてよく知られていた。しばらく名前を聞かないな〜？と思っていたら、なんとアフリカのガーナでサウンドシステムの活動をしていたようだ。 本当に突然、ガーナに移住したらしい。しかもたまたま機会があったから、ということのようだ。ヤーマン。
システムのオーナーのAfrican(Stuart Brown)さんによれば、自分の国に戻ってきたかのように歓迎されたとのことだ。アフリカにレゲエのサウンドシステムのシーンがあるとは正直考えていなかったので、ちょっとびっくりしたが、たまたま機会があって、移住して、歓迎されてサウンドビジネスをはじめられたことを考えると、もともとアフリカにもレゲエシーンがあったのだろう。そのうちNYのワールドクラッシュに「アフリカ代表」のサウンドが顔を出すなんてこともあるかもしれない。ちょっと楽しみだ。

Anyway、オーナーのAfricanさんによれば、「アフリカでMutaさんって人と一緒にいたとき、いくつかのサウンドシステムが小さいスピーカーボックスをカートにのせて運び、イベントの会場入りしたのを見たんだよ。そのときMutaが、この場所に本物のサウンドシステムが必要だと思わないか？って言ったんだよ。本物のサウンドシステムがどんなものなのか、アフリカの人達に見せてあげないか？って。そのあと１回ガーナでプレイして、1999年、Panafestっていうイベントでプレイをしたんだ。その後から移住したんだ。」
そして、2005年にジャマイカにリターン。「ジャマイカに帰ってきた理由は、まあ、いろいろあってね…。そろそろ帰りたいかな、っていう感じだね。アフリカでの生活がどうこう、って問題ではなくて、生活自体はジャマイカとあまり変わらなかったよ。食べ物も似ているし、ビーチもあるし。すごくジャマイカと似ていると思うよ。でもジャマイカでまた今まで以上にいろんなビジネスをやりたくなったんだ。 心配だったのが、子供のこと。アフリカには危険な感染病もあるから…。それで、今年２月にジャマイカに帰ってきたんだ。でもしばらくはガーナとジャマイカを行き来していたんだ。THE AFRICAN STARのクルーのうち何人かは、アフリカに残るといって、ジャマイカにきてくれなかったんだけど、オリジナルクルーのBoxerとGaryの二人は一緒にジャマイカに帰ってきてくれたんだ。 これからはTHE AFRICAN STARサウンドシステムをジャマイカのダンスホールシーンに復活させるだけじゃなくて、アーティストの発掘やツアーの手配だったり、音楽以外のアーティストも呼んだりして、今までになかったようなショー企画したり、ひとつのプロダクションとして活動していきたいと考えているんだ。あと、昔の老舗サウンド、King Jammy'sとかBlack Scorpioのリバイバルもしていきたいと考えているんだ。」

昔のサウンドのリバイバル？？ちょっとこれは楽しみなことになりそうだ。80's、90's初頭のダンスが好きな方にはたまらなくワクワクする展開を想像してしまうことだろう。なにかと規制がきつくなっているジャマイカの音楽（サウンドシステム）業界だが、アフリカからの風が良い方向に作用することを期待したい。

このTHE AFRICAN STARサウンドシステムの「本社」も近々完成予定のようだ。スタジオも新しく建てているかは不明。場所はOld Hope RoadのGhjam Villageというところだそう。今夏、渡ジャマの予定がある方は、ちょっと様子をのぞいてみても楽しいかも？7inchismのTシャツを着た、ヤバいアーティストに遭遇できるかも知れない？？
＜2005.7.11＞＜text:ca-spa＞





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