レゲエニュース CH7(チャンネル7)

2004年から2007年まで、レッドホットなレゲエニュースをピックアップしていたch7。

Vol.048-051
「Sizzla 刑務所へ」




ダンスホール・アーティストSizzlaが、2月初めに行われた裁判で15日間の「奉仕活動」を拒否したため、15日間刑務所で過ごすよう命じられたそうだ。この裁判は、去年の12月25日のRed Label wine East Festショーで彼がステージ上で暴言を吐いた件について。Sizzlaはこれについて有罪を認め、彼の弁護士が裁判所で丁重に謝罪したが、刑務所行きを命じられてしまったという。この判決の一報を受けたSizzlaの地元(St AndrewにあるAugust Town)の一部の人々は抗議した。(このAugust Townはとても治安が悪いところとして知られており、Sizzla擁護派と反対派の両極端に住民の意見が分かれているそうだ。)

抗議の理由として、一人のSizzla擁護派住民は「August Townは危ない町として有名だけど、この町から15日間だけでもSizzlaを奪ってしまうとどうなっちゃうのか分かってるのかな?Sizzlaのおかげでなんとかギリギリのところで平和を保ってるのに、この15日間の間に何が起こるか…。しかもなぜミュージシャンだけがターゲットになってるの?悪い言葉を吐いたというだけで犯罪者になるなんて厳しすぎる。」ということを話したそうだ。

Sizzla擁護派の住民たちは町のメインロードをゴミやがらくた等でブロック(Road Block、レゲエの歌のなかにもたまに出てきますね)して抗議したが、弁護士が刑務所行きを控訴すると聞いて、警察になだめられて、まもなく抗議をやめたそう。一部の住民がSizzlaを町の平和を守る人として尊敬していることについて、一方で疑問を持つ者もいるようだ。

「Sizzlaは町でいろんな犯罪が起こっても、それを防ぐために特に何もやってないのではないか?」とある警察官は話したという。また去年の9月、August Townでのあまりの銃犯罪の多さに危機を感じたSizzla反対派の住民たちは、彼に24時間以内に町を出るよう命じた。Sizzlaは住民に対して「俺はアーティストなのか、バッドマンなのか、みんなよく考えて結論を出してほしい。」と反論したという。この反対派の住民たちがSizzlaに直談判をした理由は、町の中にある「Judgement Yard」と呼ばれるSizzlaの所有地に集まる男たちが犯罪を犯しているからだという。あるときはそこで3人もの人が死んだそうだ。Sizzlaは結局町を出なかったが、その後「Judgement Yard」にある4つの家が放火にあった。これに対してSizzla擁護派は町に平和が戻ることを願って抗議活動をしたそう。話がそれたが裁判について。結局は弁護士が保釈金$2,000を払って刑務所行きは逃れたが、これから弁護士が控訴の手続きを取る流れになるそうだ。 とにかく、August Townが平穏でありますように…。
<2005.3.23〜><text:ca-spa>





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