レゲエニュース CH7(チャンネル7)

2004年から2007年まで、レッドホットなレゲエニュースをピックアップしていたch7。

Vol.036-038
「Sting!2004」




昨年も12月26日のBoxing Dayに行われたジャマイカの「紅白」こと「Sting」。
2003年の反省も踏まえて、セキュリティーを強化したり、ショーの構成を見直したり (出演アーティストも見直したり?)して当日に臨んだ2004年の「Sting」は大成功に(無事に)終わったようだ。Sting名物「ボトルの嵐」もなく、ガンショットもなく、 アーティストの取巻きのルーディー達がステージに上がることもなく、クラッシュもなければ怪我を負った人も誰もいなかったようだ。 「Sting 2004」のプロモーター達はこの結果のおかげで、とてもリラックスした年末年始を過ごせたとか。関係者いわく、いままでで最高の「Sting」だったそうだ。

プロモーター側の見解はさておき、やはりこの「Sting」で気になるのは「Mr. Sting」こと「Ninja Man」。 昨年はまさかの展開でパフォーマンスを途中で止めざるをえない状況になってしまったが、今年は見事「リベンジ」を果たし、Gun Fingerの嵐だった模様。 「Sting 2004」のステージに上がったNinja Manはまさに水を得た魚、言いたいことを言いまくったようだ。 いつもどおりファッションには相当気合が入っており、(ジャマイカ人いわく)真っ白の「サムライスーツ」と「ハット」で登場。 刀はさすがに持っていなかったそうだが、その代わりに鋭い言葉や動きで観客を魅了し、こう叫んだようだ。 「みんな、俺はDJとしてKartelをリスペクトしているぜ。でもよ、今夜はみんなに本物のDJがどんなもんなのか、教えてやるぜ!去年も言葉で勝負しにここに来たのに それを見せることができなかった。今夜、俺は言葉で戦う姿を見せてやるぜ!」 その後、Kartelを攻撃するリリックを飛ばし続けたあと、「いろんなDJがNinjaはもう終わった、もう使えねぇ、みたいなこと言ってやがるけど、俺みたいなDJは他の 誰にもできねぇ!俺のリリックを聴いてくれ!」とNew Tuneを披露したそうだ。
Ninjaの曲は最近はあまりラジオでもかかっていなく、特にNew Tuneを知っている観客は ほとんどいなかったが、Ninjaの自信満々のパフォーマンスは観客に大受けで、ステージを去ってからも、アンコールを求められるほどであったそうだ。

「リベンジ」といえば、もう一人、DYCR。 DYCRは、昨年のステージでは容赦なくボトルを投げられステージを去ったわけだが、今年は観客に大受けで、ロケット花火やライターの嵐だった模様。 「Dem Try Fi Lick Me」という昨年のStingでの経験を元に書いた曲も披露したそうだ。彼にもNinja同様、アンコールがあったとか。

NinjaとDYCRの両者が見事「リベンジ」を果たし、プロモーターいわく「大成功」に終わった「Sting 2004」。毎年何かしら事件が起きていただけに、無事に終わってしまうと 何か物足りないような気がしてしまうが、なんと事件は別のショーで起こっていたようだ。

「Sting」の前日、12月25日、Christmasに行われた「East Fest 2004」で、Sizzla(本名Miguel Collins)がパフォーマンス中に不適切な発言があったとして逮捕された 模様。Sizzlaは元々このイベントに参加するとは告知されていなかったが、Beenie Manのパフォーマンス中にゲストとしてステージに上がったらしい。 彼はステージ上で汚い言葉(詳細は不明)を使ってから、Morant Bay警察署の連行されたという。警察署前には、彼の逮捕に不満なファン達が押しかけ、現場は一時騒然としたとか。 Sizzlaは後で保釈金を払って解放されたらしいが、今後、Yallahs Court House(裁判所)で裁かれる予定だそうだ。ボン○クラ〜!
<2005.2.21〜><text:ca-spa>





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