僕は1976年東京生まれです。
初めて行ったレゲエクラブは、本書にも出てくる池袋にあった時のキングストン・クラブ。
当時○学生の子どもだった僕にとって、地下の入り口へと降りる階段こそが大人へのステップでした。
(地下へ「降りて」いくステップだったことが、今思うと感慨深いです)
ビルを入ったときの高揚感は、補導されるんじゃないかと思ってドキドキしてたのも含めて、
自分がそれまで知っていた興奮とは明らかに違う異様なものでした。
なんかこう、叫び出したくなる、自分の中の熱いパワーの塊みたいなものが、
どばーっと溢れて出てきそうな危うさがありました。
一言で言うと「死ぬほどうれしい」、そんな気持ちです。
その気持ちは、店内に漂っていたSEXWAX(サーフボードのワックスね)のココナッツの香りと一緒に、今でもリアルに思い出す事ができます。
無事エントランスを通過して一歩クラブに足を踏み入れたときの衝撃も忘れがたい。 クラブで聞くレゲエは、ラジカセで聴いたレゲエとはぜんぜん違うものでした。
体を突き抜ける爆音。当時のヒットチューンがガンガンかかっているという贅沢さ。 そして怪しい客しかいない店内。 見たことないくらい綺麗なオネーさんがガンガン踊っていて、、。 今思うと思い出が美しくなっている部分もありますが、当時○学生だった自分にはすべてが輝いて見えたということでしょうね。
本書、「関東ラガマフィン」。
僕は読みながら、こんな自分にとっての初レゲエクラブを思い出していました。
内容は、文字通り関東におけるレゲエの歴史を現場での証言を元に追っていくドキュメンタリーですが、 それはそのまま自分にとっての夜遊びの歴史でもあるわけです。
自分が遊んでいたあの時には、当然それ以前も、それ以後もあって、 そこにはその流れをつないでいくラガマフィンがいる。 今まだレゲエで遊んでいられるのは、こういう人たちの存在あってだなーと思うと、 深い感謝と尊敬の念を抱かずにはいられません。
あなたが何才で、どこで生まれようと、
レゲエ好きである限り、その流れはきっとどこかで「関東ラガマフィン」につながっているはず。
そんなレゲエ思い出の旅に、本書で出かけてみてはいかがでしょうか?
<text:tooyoo>
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